2004年6月25日金曜日

悲しき口笛

空~西の丸庭園・2004,06,19(クリックで拡大)

 BSで録画しておいた美空ひばりの「悲しき口笛」を見てるんだけど、やはりこの人全然かわいくないな(笑) 当時、美空ひばりは12歳。天才少女の名をほしいままにしていただけあって確かに歌も演技も子供離れした堂々とした立派ものだ。でも妙に物怖じしないふてぶてしさとわざとらしさがハナについて、どう見てもこましゃくれた嫌なガキとしか思えない。これじゃ笠置シズ子がイジメ倒したというのもよくわかる (^_^;??

 もっともこの人は圧倒的な歌の巧さで熱狂的な支持を得た分、生前は絶えずパッシングを受け続けていた人。ボクなんかが物心ついた頃には傲岸で感じ悪いオバサン、そんな印象しかなかったもんな。しかし、考えてみると、今ではあれほど強い反発を感じさせてくれるスターなんて絶滅してしまった訳でして。いわゆる「(どうでも)イイ感じ」の芸能人ばかりが幅をきかせるテレビがつまらないのは、そのあたりにも原因があるのかも。

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