2004年7月26日月曜日

天神祭2・本宮

天満の舟祭りが見ゆるこそ幸いなれ(井原西鶴「世間胸算用」)(2004,07,25)

 昨日は天神祭の本宮だった。今年も天満宮で執り行われる夏大祭、神霊移御祭にはじまり、陸渡御、船渡御はもちろん、祭の最後を飾る玉御輿の宮入に至るまで、人混みに揉まれてクタクタになりながらも心おきなく堪能することが出来ました (^^ゞ

 しかし、天神祭と言えば、船渡御と奉納花火だけと思っている人が地元でも大半なのは本当に残念なことだと思う。船渡御なんて"講社舟"は別としても、基本的には乗ってる人が楽しいだけだし、花火だって船渡御中を引き延ばしながらの3,000発だから正直言ってかなりショボイ。これを見るために毎年、百万人前後の人が集まるなんて不思議としか言いようがないのだ(笑)

 かく言う私も、初めて天神祭が面白いと思ったのは、数年前に陸渡御列を見てからのこと。3,000人を超える思いのほか豪華な時代行列に興味を持って、祭のルーツ、祭を支える講社組織と調べてみると、こいつがなかなか奥が深くて興味深い。流石は日本三大祭の一つと言われるだけのことはあると納得した次第なのであります。そう言う意味から今でも一番のお楽しみだし、人には船渡御よりも、まずこの陸渡御を見ることを奨めてしまう。とにかく、古式ゆかしい御鳳輦から獅子舞、地車、御輿と千年の伝統がぎっしり詰まっているこの渡御列、もし見たことがないなら来年は絶対、ご覧になってみてください (^^)